体臭のニオイどこから

体臭のニオイを発生させる元はどこから?

 

@汗
真夏の猛暑日にかく汗。
炎天下ともなると汗が湧き出る。これは、汗が蒸発するときの気化熱を利用した体温を下げるためにおこる現象。汗の大部分はエクリン汗腺という汗腺から分泌される。エクリン汗腺は唇や生殖器など一部を除く、全身の皮膚に分布している。その数、1?のエリアに130〜600個。総数は300万個ともいわれている。ちなみに1日にかく汗の量は平均して700〜900?。「汗くさい」というぐらい非常にクサイ。

 

エクリン汗腺からとめどなく流れ出る汗は、皮膚の上で様々な細菌と出合いそこで一体となって酸っぱいようなほろ苦いような独特のスメルが発生するのような感じです。結果的に汗こそニオイの原因となる要因なのであります。

 

・エクリン汗は皮膚上で菌と出合う
エクリン汗腺の管は皮脂の下にある真皮のコイル状の部分から発生し、真皮をさらに上へ上へと貫いて皮膚表面に至る。そこで皮膚上にあるさまざまな菌とと遭遇するのです。

 

 

A皮脂
皮膚上に広がる天然のクリームが体臭の原因かも
真皮には毛を包み込んでいる毛包が斜め状になっており表皮の上にある毛包の出口が毛穴であります。この毛穴の横にちょこんとついている袋状の器官が皮脂腺です。

 

皮脂腺はワックスエステル、トリグリセリド、脂肪酸などからなる皮脂を作り出すところです。皮脂は毛穴から皮膚上に出ていき、汗と混ざって皮膚の表面に広がるのです。これは天然のクリームのようで膜はpH4〜6の弱酸性の状態の皮膚を保ち、外から有害物質が侵入するのを防いでいる働きがあります。カラダを外敵から守っているものの臭いという意味ではまた別で、酸化した油が臭うように脂ぎったオヤジ臭に正体は皮脂ってことも考えらるのです。

 

・毛包あるところに皮脂腺あり
皮脂腺は毛穴とユニットになっている器官。ここで生産される皮脂は、毛の滑りをよくして毛自体を丈夫にする働きがあります。また毛とともに皮膚上に出ていって天然クリームの働きをします。

 

・皮脂腺あるカラダの部位
皮脂腺の分布は頭部、首回り、脇の下、胸部、背中の中央部、陰部に集中しています。体臭が発生しやすい場所が、即ち皮脂腺が多い場所とも言われています。

 

 

B3大常在菌
皮膚に常駐している細菌が臭いを発生させている
皮膚上にはさまざまな細菌や真菌が棲んでおり、一説にはその数1兆個ともいわれている。このうち3大常在菌と呼ばれているものが、表皮ブドウ球菌、アクネ菌、マラセチア菌。

 

これらの菌は人に害をなすわけではなく、通常の状態では人と仲良く共生している状態で例えば、表皮ブドウ球菌は抗菌作用のあるペプチドを作って皮膚を有害な細菌から守っている。ただ、ごく一部の人では皮膚上にコリネバクテリウムといった特殊な菌が紛れ込んで、これがアクネ菌の作る脂肪酸と混ざりワキガ臭が発生することもある。

 

アクネ菌は毛穴が詰まった空気のない環境では炎症を起こす物質を生成する。マラセチア菌は脂が大好物で、頭皮や顔などにも多く存在し増えすぎると脂漏性皮膚炎などの原因にもなる。皮膚常在菌という隠れた菌は厄介なのです。

 

・皮膚に棲んでいる3大常在菌とその特徴
○表皮ブドウ球菌
他の病原菌から表皮を守る役割を果たす
○アクネ菌
ニキビの発生に関わるとされる細菌
○マラセチア菌
皮脂を好む真菌で増えすぎると炎症を起こす。

 

 

Cアポクリン汗
微妙な場所にかくアポクリン汗
人がかく汗はエクリン汗腺からだけではなくもう一つ、アポクリン汗腺という汗腺から出る汗もある。アポクリン汗腺はエクリン汗腺のように真皮や表皮に単独で存在しているのではなく、皮脂腺同様に毛包とユニットになっている汗腺です。

 

これは全身に分布しているのではなく、脇の下、乳首周辺、外耳道、生殖器周辺に多く存在している。分布する場所も場所で、毛とセット。しかも思春期以降に発達することから生殖機能と関連しているのではないかと考えらています。袋状になったアポクリン汗腺の何には細菌が相当数いて、ここで汗が製造されるといきなり菌と混じり合うことになります。

 

最初から細菌まみれの汗ともなれば、かなりの臭さに違いないということから「男くささ」の実態はアポクリン汗とも言われている。

 

・アポクリン汗腺が分布している部位
脇の下、外耳道、乳輪、陰部などにアポクリン汗腺が集中的に存在している。セクシャルな汗ともいえるがフェロモンとは無関係。男性のフェロモン、アンドロスタジェノンはどの汗にも含まれている。


ニオイの正体

ニオイを発生させる大元として・・・
@汗 A皮脂 B3大常在菌 Cアポクリン汗 と考えたがどれも決定的な確証はいま一つ。
第一に汗。エクリン汗自体には臭いがないどころか、細菌を殺して排除する抗菌ヘプチドを作っている。次に皮脂。剥離した角質などと混ざっていかにも臭そうだが、皮脂自体にも臭いはない。次の常在菌もそれ自体の臭いは無く臭わない。最後のアポクリン汗も同様なのです。

 

ニオイの正体
常在菌はエクリン汗、皮脂、アポクリン汗、垢などをエサにして分解物を生成する。酸っぱい臭いのプロピオン酸、発酵食品のような臭いのラクトンといった物質で、加齢臭のノネナールも細菌の分解物。これが、ニオイの正体です。
つまり、汗を拭いたり皮脂を洗い落とせば、これらの臭いの物質は発生しないということなので、ケアを怠るこそが体臭の原因となるのです!

 

メンズの身だしなみマナー|メンズの汗対策に必携の制汗剤アイテム!記事一覧