ワキ汗・ワキ臭 チェック!

ワキ汗とワキの臭いはとてもデリケートな問題で、で悩みを持つ人しかわかりません。「もしかして、私ってワキガ?」と不安に思いながらだれにも相談できず漫然としたコンプレックスを抱えながら生活しているのが現実です。また、周囲の人にとっても、ニオイに関することは慎重にならざる得なくたとえ強烈なニオイを放っているとしてもそれを本人に伝えることはなかなかできません。それほどにワキガのニオイは言いづらいのが特徴です。だから、自分のニオイを疑っている人にとっては「臭うかもしれない症候群」というジレンマになり余計に心配が募るのです。

 

そこで、自分である程度の診断ができるチェック項目を紹介します。
チェック表はクリニックでカウセリングで使用しているものです。気軽に、それぞれの項目に「はい」「どちらでもない」「いいえ」をあてはまるものをチェックしてください。

ワキガ体質チェック!

チェック表
○冬でも汗をかくことが多い
○耳アカがいつでも湿っている
○毛深い
○脂性である
○肉類や油っこい食べ物が好き
○お酒が好き
○緊張したり興奮したりするとすぐに汗ばむ
○ストレスをためやすい
○衣類のワキの下に汗ジミがよくできる
○靴や靴下が臭う
○家族にワキガ体質の人がいる
○自分で自分のニオイがわかる
○他人からニオイを指摘されたことがある

 

上記、はい どちらでもない いいえ でお答えください。

 

集計、「はい」=2点、「どとらでない」=1点、「いいえ」=0点、として集計します。

ワキガ度 判定!

あなたのワキガ体質はどれくらい?

 

18点以上
・ワキガ体質の可能性は大
かなり強いニオイがあっても不思議のない状況で、本人が気が付いていなくても、ワキガ体質であることが疑われていて周囲の人の多くは何らかの不快な思いをした可能性は十分にあります。本人の性格や仕事、生活環境などによりますが、気になる人は早めに専門医に相談し必要ならば治療を受けたほうがいいでしょう。

 

14点〜17点
・ワキガ体質の可能性あり
中程度のワキガ体質が疑われます。時として強いニオイを発しているかもしれません。汗をかいたらこまめに拭くなどのケアに気を付けていても限界があります。脂っこい食事やお酒を飲まれる方、ストレスの多い人など、食事内容や生活習慣によっては、今後さらに症状が悪化することも考えられます。一度専門医のカウセリングを受けてみてはいかがでしょう。

 

8点〜13点
・ワキガ予備軍
そんなに心配はいらないかと思いますが、あえて言えば「ワキガ予便軍」と位置づけることもできます。油断は禁物です。お酒の飲みすぎや脂っこい食事の取りすぎなど食生活に注意しておくことはワキガ以外の健康管理においても損はありません。日頃から清潔に保つなどのセルフケアを心がけてワキ臭を悪化させない生活をおすすめします。

 

7点以下
・ノー・プロブレム
ワキガ・多汗症である確率はかなり低く、まず問題ないです。ニオイが気になることがあるとしたら、単なる汗臭さか或いは「臭うかもしれない症候群」です。まず問題なく取り越し苦労と思われます。本人ほんらいの明るさ積極性を取り戻してください。

ワキガ度チェックの理由!

チェック項目の理由!

 

○冬でも汗が多い
汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があります。エクリン汗腺は手の平や足の裏をはじめ全身に分泌し主な機能は、体温調節のための発刊作用や皮
膚の乾燥防止です。したがって気温の低い冬でも大量の汗をかく場合は生理反応とは言えず、多汗症の疑いが強いということです。

 

○耳アカがいつも湿っている
2種類ある汗腺のもう一方であるアポクリン汗腺は、腋の下や乳首、おへそのまわり、陰部、そして耳の穴という、特定の部位に分泌しており本来の機能は性的アピールであると言われています。ワキガの原因はこのアポクリン汗腺が活発に活動しているからなのです。なぜ耳アカが乾いているか湿っているかがチェックポイントになるかというと、耳アカの溜まる外耳道には汗腺であるエクリン汗腺がないからです。にも関わらず耳アカが湿っているということは、外耳道にアポクリン汗腺が多いということであるからです。

 

○毛深い
外耳部アポクリン腺が多いということは、脇の下にもアポクリン腺が多いと考えていいでしょう。アポクリン汗腺は体毛の毛根部に開口しているため、毛深い人はそれだけでアポクリン腺が多いと言えます。また体毛が多いということは、汗や皮脂が毛に絡みいつまでも皮膚に付着していやすい環境です。細菌の温床になりやすいので、それだけニオイが強くなります。毛深い人がすべてワキガ体質であるとは言えませんがその確率は高いといえます。

 

○脂性である
アポクリン汗腺は、性ホルモンの刺激によって活発化します。皮脂を分泌する皮脂腺も同様に性ホルモンの影響を受けているので、脂性、すなわち皮脂腺が活発であることは、アポクリン腺も活発に働いていると考えられます。この場合も脂性の人がすべてワキガ体質とは限りませんが、可能性は高い要素の一つです。

 

○肉類や油っこい食べ物が好き
ワキガと食生活には密接な関係があります。動物性の脂肪やたんぱく質、揚げ物などの油脂類を大量に摂っていると過剰な栄養素は皮下脂肪として貯蓄され、そ
の結果アポクリン汗腺や皮脂腺を刺激して活動が活発になり、分泌物も多くなるのです。
また、肉類や脂っこいもの、甘いものには体液を酸性にする作用もあり、ワキガ体質でなくても体臭や汗の臭いがきつくなることがあります。

 

○お酒が好き
アルコール類は汗腺類の活動を促進します。つまり、お酒を大量に飲むことで汗のニオイを強くする要因になるのです。スパイス類にも発刊作用を促すものがありますから摂りすぎには注意が必要です。

 

○緊張や興奮をすると汗ばむことが多い
気温が高い場合だけでなく精神的な緊張を受けると汗をかきます。「手に汗握る」状態でこれ自体は正常な生理的現象です。しかしあまりにも大量の汗をかく場合には、多汗症の疑いがあります。多汗症はワキガと別物ですが密接な関係がありますからやはり注意が必要です。

 

○ストレスをためやすい
ストレスを受けるとワキガの原因となる汗腺類にも影響を及ぼします。そのため、ストレスは多汗症の原因の一つであり、ワキガを悪化させる要因の一つにも挙げられてます。日本でもワキガ人口が増えていると言われていますがこの背景には、現在のストレス社会が一因であるとも考えられています。

 

○衣類のワキ下に汗ジミがよくできる
汗ジミの正体はアポクリン汗腺や皮脂腺からの分泌物に含まれる色素です。エクリン汗腺からの汗は透明ですがアポクリン汗腺からの汗は蛍光を放つ濁ったもので、PH値もやや高いのが特徴です。シャツなどのワキに黄ばみがよくできる人は、汗腺類が活発に働いている証拠。それだけ「ワキガ・多汗症」の可能性が高いわけです。

 

○靴や靴下が臭う
足の裏には汗腺がたくさん存在します。主にエクリン汗腺なのでワキガとは直接関係はありませんが、多汗症の人は常に靴の中がじっとり湿っていることが多いです。靴の中はただでもムレやすく発しやすいところですが、あまりにもひどい場合には、多汗症を疑ってみるべきでしょう。

 

○家族にワキガ体質の人がいる
ワキガ体質によるものですがこれは高い確率で遺伝します。両親のどちらか、あるいは両親ともワキガ体質の場合には遺伝している可能性が高いと言えます。もちろんこれも必ず遺伝するわけではありあせん。

 

○自分で自分のニオイがわかる
人間の嗅覚は麻痺しやすいものです。自分のニオイを感じることはほとんどありません。にもかかわらず「自分のニオイがわかる」というのは、かなり強いニオイを発している可能性があります。ただし、大量に汗をかいた時の「汗臭さ」とワキガは別物ですから、自分のニオイをチェックするのは入浴後がベストです。
また、最近ではニオイに敏感になり過ぎる「臭うかも症候群」に陥っている人が増えています。いずれにしても「本当にワキガなのか?」を確認することが重要ですからひどい場合には専門医に相談するのがいいでしょう。

 

○他人からニオイを指摘されたことがある
ワキガのニオイなのか単なる汗臭いのか、見極める必要があります。また遠慮せずに物を言ってくれる人間関係の有無によっても状況は異なりますから、他のチェックポイントと合わせた判断が望まれます。指摘してくれる人がいる場合は、より清潔を心がけてみて、軽減されたかどうかを聞いてみるチャンスもあるわけですから、もしも軽減されない場合は、やはり専門医にそうだんするのがいいでしょう。

 

 

ワキ汗・ワキ臭チェックまとめ
多汗症はともかく、ワキガ体質は自分では比較的気づきにくいため、知らないうちに周囲の人に不快な思いをさせているかもしれません。反対に、必要以上に自分のニオイに敏感になる「臭うかも症候群」に陥っている可能性も考えられます。一人で悩んでいても何の解決にもなりません「ひょっとして?」と思ったら、気軽に専門医へ相談することをお勧めします。それだけで重荷はずいぶん軽くなるはずです。

 

 

 

ワキ汗・ワキ臭の正体|ワキガ 多汗症をよく知ろう!記事一覧

「自分はワキガ・多汗症ではないか?」と、思いながらひとりで悩みを背負い込む人が多く、最近では若い人ばかりでなく60歳以上の方が全体の20%にも達するほどの悩みとなっています。ワキガ・多汗症に関する考え方は、日本人と欧米人とは随分と事情の違うようです。また、ワキガと汗臭さが違うことや、ワキガは不潔が原因というという誤解。