男のニオイ 基礎知識

スメハラなる言葉まで登場し今やクサイことは、セクハラやパワハラと並ぶ害悪です。
どれだけ仕事ができようが、人柄が良かろうが、臭ければ全て台無し。

 

会社や家庭で正当に評価されるためにも、男のニオイ対策は必須です。

 

クサイだけで地位も信頼も失う時代

 

己のニオイの対策をするためには、まずその原因を知る必要がある。
ココでは気になる体のニオイについて、主な原因と対処法を紹介しよう!

 

年齢を重ねるとともに気になってくるのが、体臭や口臭といったニオイの問題。
大手化粧品メーカーが行ったアンケートでは、世間の人がニオイに対して厳しい目を向けていることが分かります。
男女1000人を対象に行った調査によると、36%が職場で「臭い人とは一緒に仕事したくない」と感じており、さらに18%は「尊敬できない」という厳しい評価が下っています。

 

「汗臭さは男らしさの証」なんて時代は今は昔です。
会社や家庭で正当に評価されるためにも、ニオイ対策は必須といえるでしょう!

 

 

〇職場において、同僚など周囲の人の容姿や身だしなみで「どうにかしてほしい」と思うのは?

 

1、体臭
2、口臭
3、フケ
4、清潔感のない髪
5、清潔感のない服装
6、鼻毛
7、香水・化粧品のニオイ
8、伸びた爪・汚い爪

 

 

〇次の要素があると相手の印象は何点くらいマイナスになりますか?

 

1、ニオイ(体臭)マイナス54点
2、ボサボサな髪 マイナス34点
3、肌荒れ    マイナス18点

 

ニオイだけで評価ガタ落ち

 

 

〇職場で上司のニオイが臭いと感じた時、そのニオイはその人の評価にどう影響しますか?

 

一緒に仕事したくないと思う 36%
周囲への気遣いや配慮が足りないと思う 35%
尊敬できないと思う 18%
取引先からの信頼度は低いと思う 13%
出世できないと思う 11%
部下や後輩がついてこないと思う 9%

 

 

ニオイの元はコレ!主な体臭の種類
体臭の根本的な原因は、皮脂腺・エクリン腺・アポクリン腺という体にある3つの腺です。
これらの腺から出る汗や皮脂が、雑菌によって分解されることで、独特のニオイが発生します。
特に夏場は汗の量も増えるので、体臭よりもキツくなります。制汗スプレーで汗で抑えたり、ボディシートでこまめに体を拭いたりすることが、ニオイ対策には有効です。
口臭も同様で、口の中が乾燥して雑菌が増えることで、嫌なニオイにつながります。
毎日の歯磨きは基本でしょう。。


口臭 気づかないと周りは迷惑

ニオイに中でも特に本人が自覚しにくいのが口臭です

 

周囲の人も面と向かって 口がクサイですよ とは言いにくく、知らないうちに敬遠されている。なんてことも少なくないでしょう。

 

ニオイの主な原因は口内環境。
口の中が乾燥して雑菌が増えると、それだけ口臭もキツくなります。
寝起きの口が臭うのも、唾液の分泌が減って雑菌が増えたことが原因です。
それに伴って増える舌のコケも、ニオイの元です。
また、食べ物やタバコのニオイも本人が思っている以上に、周囲は敏感に感じ取ります。
タブレットなどでこまめにケアする意識を持ちましょう。

 

 

口臭の主な原因
・口内の衛生環境
・食べ物(ニンニクなど)
・舌の汚れ
・タバコ アルコール

 

 

毎日歯磨きはするけど、舌の汚れは忘れがち。舌磨きなどの専用アイテムなどもある。
ニンニクやアルコールは強烈なニオイを発する。食後のケアは必須です。

ミドル脂臭 加齢臭 年齢とともに気になる

加齢とともに出てくるのがミドル脂臭と加齢臭

 

ミドル脂臭は30代半ば、加齢臭は50代半ばから本格化してきます。
30代からミドル脂臭が発生するのは、汗腺と代謝の衰えが原因。
これにより汗中の乳酸が増え、それが雑菌によって分解されることでジアセチルという成分が発生し、このジアセチルと皮脂臭が混ざることで、不快なミドル脂臭となるのです。

 

ミドル脂臭は主に後頭部から首周りから発生するので、枕がクサイなんて人は要注意です。
ミドル脂臭は毎日のシャンプー、加齢臭は体を念入りに洗うことで対策できます。

 

 

ミドル脂臭の特徴
・油のようなニオイで30代半ばから50代半ばが強い
・汗中の乳酸を細菌が代謝・皮脂由来の中鎖脂肪酸と混じりミドル脂臭になる
・後頭部から首周りを中心に発生する

 

 

加齢臭の特徴
・枯草のようなニオイ50代半ば以降から強くなる
・年齢とともに皮脂に含まれるバルミトレイン酸が増加。空気中の酸素により酸化され、ノネナールという成分が発生。加齢臭の原因になる。
・胸や背中などを中心に発生する

ワキガ

ワキにはアポクリン腺があり、ここから分泌される汗にはアンモニアやタンパク質などが含まれています。

 

アポクリン腺の汗には、元々独特のニオイがありますが、さらに汗中の雑菌が増えるとニオイが強化。
いわゆるワキガの強烈なニオイとなります。
ちなみにワキガは遺伝の要素が強く、症状のある人には以下のような特徴があります。こまめなケアを心がけましょう。

 

 

ワキガの人の特徴
・耳垢が湿っている
・毛深い
・汗ジミが黄色い
・脂性である

 

 

ワキガ治療はひと昔前まで手術が必要だったが、最近ではマイクロ波を使った 切らない 治療も可能になっている

足臭

足のニオイは自覚しやすいものの、仕事柄1日中靴を脱げないなど、働く男性はどうしても臭くなりがちです。

 

主な原因は足裏の汗や雑菌です。
これらは入浴時に足に裏や指の間をきれいに洗って、雑菌のエサとなる皮脂や角質を落とすことで対策できます。
また、毎日同じ靴を履いている人も要注意が必要。
靴の中で雑菌が繁殖して、ニオイの元となるので、常に清潔に保つことが重要です。

 

 

足のニオイの主な原因
・足裏の汗や雑菌
・爪の間の汚れ
・靴の中の雑菌
・食生活や体調

 

 

消臭効果のあるインソールを靴に入れることで、通気性を確保し、雑菌の繁殖を抑えられる

自分の体臭をチェックしよう!

まずは自分の体臭をセルフチェック!

 

ニオイチェッカー「Kunkun body」を使った近代的な、ニオイの測定方法もありますが、ココでは特別なアイテムを使わずにできる。
簡単な体臭チェック法を案内します。

 

普段ニオイ対策をしていない人は、まず自分の体臭を感じることから始めましょう!

 

 

チェック1、頭のニオイ

 

普段使っている枕のニオイを嗅いでください。
30代以降で皮脂のニオイがする場合は、ミドル脂臭のサイン。
毎日のシャンプーを念入りにして、頭皮を清潔に保つようにしましょう。
また、耳の後ろ側も意識的に洗うことが重要です。

 

 

チェック2、口のニオイ

 

自分の手首を舐め、1分ほど乾かし、舐めた部分のニオイを確認しましょう。
唾液を乾燥させることで、ニオイの元となる物質だけが残るため手軽に口臭のチェックができます。

 

 

チェック3、体のニオイ

 

自分の着ていた服を袋に入れて閉じ、入浴後に嗅いでみましょう。
入浴することで嗅覚がリセットされるため、自分の体のニオイをよりはっきりと感じられるようになります。

 

 

チェック4、ワキのニオイ

 

ラップをワキの下に3分間密着させたあと、ラップのニオイを確認します。
ワキの下は元々ニオイがありますが、鉛筆の芯のような独特のニオイがするなら要注意です。

 

 

チェック5、足のニオイ

 

足の裏を直接嗅いだり、普段履いている靴のニオイをチェック。
本人がクサイということは、周囲はもっと敏感に感じています。
対策が必要でしょう。

 

 

 

そのニオイ、もしかして病気のサインかも?
体臭は、汗や雑菌から発生するもののほかに、病気が原因となっているものも少なくない。
主な病気とニオイの関係は 病気とニオイの関係表 の通りで、例えば腎機能に障害があると、体臭や口臭がアンモニア臭くなる。
また、毎日の口臭をケアしているにも関わらず息が臭う場合には、歯周病や虫歯の可能性もある。清潔にしているのに、どうしてもニオイが気になる場合には、何らかの疾患のサインかもしれないので、医療機関を受診するのがベターだろう!

 

 

病気とニオイの関係
病名 ニオイの特徴
脂漏性皮膚炎 油っぽい皮脂臭
糖尿病 尿の甘酸っぱいニオイ
痛風 古いビールのニオイ
便秘 便の腐敗臭
魚臭症 魚臭いニオイ
胃の障害 酸っぱいニオイ 卵の腐ったニオイ
腎機能の障害 アンモニア臭
肝機能の障害 ドブのようなニオイ
慢性蓄膿症 腐ったニオイ
フェニルケトン尿症 カビのニオイ
歯周病 腐ったニオイ